2017年10月31日

『いずれ先生は転勤していく。学校は地域のもの。地域がつくるもの。」




3/10に大垣市で開催された木村泰子さんの講演会でとった走り書きメモより。

木村泰子さんは、ドキュメンタリー映画『みんなの学校』の舞台となった大阪市立大空小学校の初代校長をされた方で、全国を飛びまって講演活動をされています。http://minna-movie.com/trailer/

一字一句しっかり書き留めたわけではなく、意味を捉えて書いたものなのですのでブログ記事を転載される場合はその旨も記していただけると幸いです。
関西弁もイメージで書いてるから本物は違うかな。お許しを。
(=´∀`)

(素晴らしい講演会でした。木村泰子さん、そして主催されたみんなの未来をつくる会のみなさんに、感謝します。)

「大空小学校への来訪者について。来るものは拒まない。世間の風が入ってくるからこどもたちにとって多様な学びになる。遠足に行かなくても社会見学に行かなくてもいいから、向こうから来てくれるなら楽ちんやんか。」
*大空小学校はもちろん遠足、社会見学には行く。

「取材中こどもにマイナスなことがあれば、即、さようなら、がカメラクルーとの唯一の約束。」

「ギブアンドテイクはなし。その関係でやり続けるといつか面白くない日が来る。ウインウインの関係、つまり自分にとっても相手にとってもいい関係、対等の関係づくりをしている。」

「いずれ先生は転勤していく。学校は地域のもの。地域がつくるもの。」

「大空小学校は映画当時から2/3の先生が入れ替わった。今は大空小学校第2ステージがスタートしてから2年目。人が変わっても大空小学校はブレていない。なぜか?」

「授業で先生が問題を出し、こどもたちが手を挙げて、先生が一人を指名するスタイル。もう古い。化石時代。
話したい人が自然に立って話し出せばいい。手なんか挙げんでよろしい。先生は邪魔。
こどもを信じて任しなさい。」(以前参加した講演会で木村さんは「同じタイミングで立ち上がっても、どちらが先に話すかの調整ぐらいこどもは放っておいてもできます。」とおっしゃっていた。)

「会場で赤ちゃんが泣く。当たり前やないですか。赤ちゃんのためにママが講演会場から連れて出るのはいい。しかしいたたまれない雰囲気になり聴きたいのに外に出るって何なんですか。集中したら赤ちゃんの声は気にならんでしょう。うるさくても学べる。どうぞ、そのままいてください。」

「トラブルの無い学校は誰のための学校?保護者からのプレッシャーでトラブルの無い学校を目指す先生。校則、規則、ルールを細かく定めて厳しく管理して保護者から文句の出ない学校を目指す先生。こういう先生の行動がこどもを蝕んでいる。校則を守れない子はアウト?いっぱい悪いことして、いっぱい失敗して、そして"やり直し"をするから、良い社会を作ろうとする大人になる。ありのままの自分を出したらトラブルにぶつかるのは当たり前やん。」

「無くしたいと強く思うものは全国学力調査。『調査』と言いながら『評価』。評価が格差を作るからやめろ、と行政に言っているし、行政も分かっている人はたくさんいるのだが、分かっているのにやめられなくしている力の働きかけが日本にはある。」

「学力調査の平均点を上げるには点数の低い子が調査を受けなくすればいい。めんどうな子は特別支援教室に放り込めば調査から除外できる。底辺を切り離して株をあげようと考えている教育関係者がいる。それではこどもの育ちが目的ではく手段になってしまってるやん。」

「こどもは大人の都合を大人の雰囲気から察する。自ら、調査日は学校を休む、と名乗り出たりする。思いをつぶやいて全否定された経緯、全否定された過去があるから、自ら面倒を避けようとする。こどもにこんな配慮をさせる大人をあなたはどう思う?」

「10人いたら10通りの必要な力がある。一人の先生で教えられるわけがない。」

わかりましたか?の質問に素直に『はい、わかりました。』と答えるこども。『わかるわけないやろ、そんな教え方で。』と答えるこども。後者はダメなこどもなんか?」

「わたしがこどもの頃、授業参観前にテストがあり、成績の良い順から前の席に座らせた先生がいた。千歩譲って成績の悪い子が教壇の近くならまだ分かるが。わたしはこんなの絶対変だ、と思うこどもだった。わたしは勉強はできなかった。身体を動かすことは得意だった。」

「自分の子は自分では育てられない。自分でがんばって育てるなんて、もうそんな時代ではない。大昔は通用した。国民全員でひとつの目標に向かって進めば良かった時代には。しかしいまは国際化社会。すべてのこどもが、国際化社会に自分らしく通用する人になろうとする、そんな時代。そんな時代に親だけで育てられるわけはないやんか。一人の先生だけで育てられるわけはないやんか。」

「映画の頃、全校で260人ぐらいいた。260通りの必要な力があったわけ。そんなの先生が個々にがんばったってつけられるわけはない。」

「学校の先生だけでこどもにモノを教える時代は終わった。(そんなん化石時代や!)」

「過去は学びに邪魔!過去の人間は邪魔!わたしたちは大空小学校に一度も足を運んでいない。姿を見せていない。距離を置いているから、新しい大空小学校から連絡があり、新しい先生方とつきあえる。そして見えない形で支えられる。いざという時に支えられると思っている。」

「学校ではいつの間にか、主語が『先生』になった。先生が大変、先生が働きすぎ、先生が-、先生が-、先生が-先生が-、先生が-。先生が大変と騒いでる間にこどもが放り出されてる。学校の主語は先生?学校の主語はこどもちゃうんか?学校の主語はこどもだ!」

「先生がこどもに教える?そんなん化石や。こどもが、地域で、学校で、安心して自ら学び育つのが本当では?」

「授業に入っていた近所のおじいちゃんが、わからないというこどもに教えようと思ったが、途中で頓挫した。中学しか行ってないと言い訳しながら汗をかくおじいちゃんのために、おじいちゃんに教え方を教えるために、その子は先生に教えてくれと頼みに行き、どんどん理解していった。おじいちゃんに教えたいがために学ぼうとして、学びの楽しさを知った。わかることが楽しくなった。」

「あの子がいると園の格好がつかない、小学校のネームヴァリューに傷がつく、だから行事には来ない誓約書を書かせるところがある。残念ながらこんなのザラ。日本には沢山ある。自分たちを大事にすることばかり。」

「地域の学校はみんなの学校。ブレない小学校はなぜブレないか?ブレるのは地域の動きが良くないから。地域の力不足。」

「先生は大変かもしれないが、地域住民はヴォランティア。先生はちゃんと給料をもらっている。」

「大人からの不幸なシャワーがこどもに注がれる。」

「一部の子を排除した結果、排除されずに残った子も不幸。いや、排除されたこどもよりも排除されなかったこどもの方がもしかしたら不幸かもしれない。それに気づけない大人たち。」

「差別の発信者は大人!」

「くくりで人を見るのは人権侵害!」

「診断名はアスペルガー。診断名は広範性発達障害。しかしこどもとつきあえばつきあうほど、発達障害について学べば学ぶほど、診断名とこどもの組み合わせに違和感が生じた。『あの子、アスペルガーちゃうで?』」

「わたしはそのこどもについて、こどもから突きつけられた事実しか知らない。」

「ダウン症を見るのではない、◯◯くんを見て!◯◯ちゃんを見て!」

「ADAHを世に広めたドイツの医師が死ぬ間際に言った後悔の言葉『自分の汚点だ』は、知らないより知っておいた方がいい。」

「お薬を飲まないならうちの病院には来るな、違う病院に行け、という医師がいる。わたしは彼を信頼していない。」

「副作用の研究が充分でないと、日本に数人しかいないわたしが信頼できる医師は言った。」

「障害はその子らしさ。障害を長所に変えるには?」

「ダウン症という特性を持っているだけ。」

「ダウン症がマイナス特性にならずプラス特性になったらいい。」

「障害がある子の周りの子が変わること。」

「大人が他人の力を活用する。だからこどもが安心する。」

「重度障害の子たちは周りのこどもたちの表情を吸収している。」

「大人の仕事は、こどもたち同士をどう繋ぐか。」

「障害を理由にこどもを分断してはならない。」

「大人の表情。大人の一言。こどもたちを分断している。対等で無くしてしまう。」

「こどもの心が、こどもの感情が、わからないまま蓋をしてしまう大人。」

「こどもが安心して行けない学校なんて、そんなん偽物やと思いませんか!」

「こういう話を文科省関係者に話したらみんな分かっている。世の中もたくさんの人が分かっている。こどもにとっておかしいことはそのままにできないはずが、おかしいことを止められない。それでは"大人の仕事"をしていないんとちゃう?おかしいと思ったら止めようよ。一人一人が他人事で無くして、(不幸なシャワーを)止めればいい。」

「3月11日のように数秒後には何があるかわからない。世の中はそういうもの。」

「自分たちが映る映画を初めて観たこどもたちが、感想を報告しにやってきた。知らないことがいっぱいあったというこどもたちに、自分たちの学校なのに知らんことがそんなにあったの?と聴いたら、大人が自分たちのためにこんなに動いてたなんて知らなかった、と。そして、彼らは『僕らも地域の人たちにしてもらったように、将来は地域でヴォランティアする』とごくごく普通の調子で言った。これはプラスのサイクル。」

「大空小学校が普通。いや、最低レヴェル。公立小学校の最低レヴェル。20,000を超える公立小学校。どうなのか?」

「大空小学校は、親も"やりなおし"に来る学校。」

「主体はこどもにある!」

「学校の主語はこども!」

「大空小学校は良い学校か?こどもが良い学校だ、と言ったなら良い学校やん。」

「セイシロウとトキヤの家族は、進学で悩んでいた。特別支援か、みんなと同じ中学か。わたしのところにもママたちが相談にいらしたが、わたしは何もアドバイスしなかった。ある先生がママたちに『まだこどもに聴いてないなら聴いたらどうやねん。』と言った。ママたちは『こどもには決められないだろう』と呟きながら帰宅したが、翌朝どちらのママも校門が開くとともに泣きながらやってきた。セイシロウとトキヤの答えはまったく一緒だったそう。二人は何一つ悩んでいなかった。中学はどうする?と聴くママに不思議な顔をしつつ『みんなと一緒に行くに決まってるやろ』と答えた。」

「『こんな変態学校は爆破する!』と言っていたセイシロウ。卒業式に『ひとにとってたいせつなことはへいわです』とスピーチした。セイシロウいわく『へいわはいっしゅんにしてできます。ひとりがとなりのひとをおもいやれば、せかいはいっしゅんにしてへいわになります。」と言った。」

「中学生となったセイシロウからの今年の年賀状には『さいきんあっていませんね。こんどふたりでごはんでもいかがですか」と書いてあった。あの子はたぶん元気にやってます。本当に困っていたら助けを求めに来るからです。」

「トライアングルの名手トキヤは、みんなでフィルハーモニーのコンサートを聴くため電車移動していたとき嬉しすぎて大声をあげて大騒ぎ。やめろといえばやる、やれといえばやらないいつものパターンがあるから『もっと大声だしや』と言ったら逆効果。やむなく駅で一緒に降りた。『駅のホームにこどもと大人二人いるが、こどもが悲しい声で絶叫している。虐待が疑われます。』というような内容で、ホームに居合わせた中年女性が警察に通報している雰囲気を感じて、慌てて次の電車に乗ったことがあった。
そんなトキヤが卒業後、関西で開かれたトークセッション会場に家族と現れた。始まる直前、後ろの席から目の前の席にトキヤが移動してきたので、久々のトキヤに胸がときめき、今からトークセッションだと言うことも忘れそうになった。
冒頭に司会者から『大空小学校を一言で言うと?』と振られたわたしは思わず『目の前にいるトキヤが答えます!』とつい無茶振りをしてしまった。後悔する間も無くトキヤは間髪入れず立ち上がり(背が伸びていた)後ろを向いてホール中の人たちに向けて大きな大きな声でこう叫んだ。『大空小学校は自分の学校です!!!』」





https://www.facebook.com/events/239789923134141/?ti=icl

〜子どものしあわせを願うすべての人へ〜

【映画『みんなの学校』稲武上映会のお知らせ】

■上映日:2017年11月23日(木・祝)
■上映時間:10:00-11:45/13:30-15:15/18:30-20:15
■会場:豊田市立稲武中学校・多目的ホール
■会場住所:愛知県豊田市桑原町鐘鋳場270
◎バリアフリー版日本語字幕つき上映◎
■参加費:大人300円(コーヒーまたはお茶つき)高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方は無料
*映画のあと、お時間ある方は感想をシェアしましょう!(๑˃̵ᴗ˂̵)
■主催・お問合せ:稲武地球子屋(いなぶてらこや)と仲間たち
■協力:稲武小学校PTA/おいでんさん・そんセンター/ひゃくようばこ
■後援:豊田市教育委員会/豊田市社会福祉協議会/豊田市/矢作新報
■お申し込み・お問い合わせ先
稲武地球小屋(いなぶてらこや)
TEL:0565-82-2332
MAIL:inabu.terakoya★gmail.com
※★を@マークに変えて送信してください。
※予約状況など詳細は、主催者までお問合せください。
※会場の後方に子どもスペース・授乳・おむつ替えスペースを設けています。

■予告編はこちら。
http://minna-movie.jp/trailer/






















































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